元旦の日、NHKBSで放送された「欲望の資本主義」に見入った。
この番組、総理の言う「分配なくして成長なし」の言葉から始まった。
この番組を見て、印象深く私の記憶に残っているものだけを下記に列記します。
①コロナ禍の景気刺激策として多くの無用なものまで行き残してきたとの紹介があった。無用なものとは、「ゾンビ企業」のことだった。
②雇用調整助成金は、企業にお金を入れる。個人にお金を入れない。倒産しそうだけれども倒産しないように助けてきた。この流れに警鐘を鳴らしているように感じた。
③若者の投資人口が増えている。慶応大学の学生が紹介されていた。(私には、将来の日本経済に不安を感じている優秀な若者が、自分の身は自分で守ろうとして資産形成の勉強をしているように見えた。)
④リスクがあるからリターンがある。多くの人のリターンへの期待が大きくなればなるほど、その分、見えないリスクも大きくなっている。(損をしない市場はない)
⑤資本主義と共産主義の話の激論が続いていた。ここで、私に印象的だったのは、「資本主義は批判を求める」のチェコの先生の言葉だった。チェコスロバキアが歩んできた共産主義当時の苦難をお話しされていた。
⑥個人所得がストップ状態の日本と比べて経済(個人所得)が発展(上昇)しているスウェーデンの国の歩みを紹介していた。スウェーデンでは、競争の敗者(企業)を必要以上に助けない。高い税金の福祉国家であるスウェーデンは、ダイナミックに教育と人材育成にお金を使う。
⑦スウェーデンは、企業でなく人を守る。人も技術も社会の中で循環させる。