2015年6月25日の江嶋修作先生の講演録を読み直した。

演題は、「若者意識へのアプローチは可能か ー子育て不透明時代に生き残るためにー」

印象に残っている箇所をピックアップすると

・子どもの事が自分(親)にはよく分かっていない事がわかっているお母さん。子どもの事で、分っていない所がいっぱいあると分かるかどうかが、分かれ目」

・イジメに関して、誰かをターゲットにして、ターゲットに集中していくことを通じて、残りの全体が安定するような仕組みの中でイジメが生まれている。仕組み、つまり、誰かマイノリティの少数派を作って、この少数派をみんなで攻めることを通して、残りが秩序を保っていくような社会のあり方を変えていかないと社会が持たなくなっている。

・世の中には、今の私たちに理解できない価値がいっぱいある。その少数派の価値が、あっという間に主力になることもある。結婚式を挙げようが挙げまいが、神前もチャペルもどちらでも良い、役所で婚姻届けを出すだけで良いという人はそれでいい。今大切なことは、みんなが持っているそれぞれの価値を、エイっと認める。マイノリティで生きてきた人達のそれぞれの価値を、エイッとまるごとそのまま認める。

・土地を前提にした、家と土地が前提で生きてきた時代のルール。お米を作るために村単位で水を確保していた時代のルールを今の時代に強制してもダメ。

・人を蹴落として、人をどこかでハネにしておくことによって作られた秩序は、もう持ちません。バラバラで強制力のない、様々な価値が様々に分かれているものを大事にする文化を作っていかないと持ちませんよ。