安部元総理が銃撃され殺害された事件以降。
政治と統一教会の関係が報道され、政治家の情けなさと虚しさからどんよりした日々が続いていた。
すっきりしない気持ちが続いていた。
私の尊敬する仏教僧、インドに暮らす佐々井秀嶺師の「声」に触れたくなった。
(私が、若かったころインドに旅をしたときは、いつも佐々井師のお寺や事務所に泊めていただいていた。)
久しぶりにインドの佐々井師に電話をすると元気な声が携帯電話から聞こえてきた。
今年で88歳になる。だんだん身体が思うように動かなくなってきたと師の元気な声が私の心を高ぶらせた。
命ある限り「使命」を果たさないと話されていた師。
(佐々井師の使命とは釈迦の生まれたインドでの仏教復興。)
「大久保さん、また、インド(ナグプール)に来なさい」と元気な声。
「来年は、日本に行きたいと思っている」と佐々井師。
「たまには、インドに電話掛けてきなさい」と笑いながら話される佐々井師。
少し、私の心も晴れてきた。
本来、信仰とはそういうものだと実感する。
インドに行きたい。ナグプールに行きたい。しかし、現実は、とても行けそうにない。